院長ご挨拶
独立行政法人国立病院機構青森病院
院長 髙田 博仁
国立病院機構青森病院のホームページにおいでいただきありがとうございます。
新型コロナウィルス感染症に世界が揺れています。世界中に感染が拡大し、人々の生活に経済活動にと大きな影響を与えています。本邦では、皆さま一人一人のご努力により、ようやく緊急事態宣言が解除されるに至りましたが、未だ新規感染陽性者の発生が連日認められている状況にあり、新しい生活様式への適応と感染を予防するための創意工夫が求められています。我々も、厳重な感染予防対策を実施し、セーフティーネット系を主体とする安心で安全な医療を皆さまに提供し続けるために、日々診療に努めております。入館時の検温や入院患者さまへのご面会の制限等、皆さまには大変ご不自由な思いをお掛けしておりますことを深くお詫び申し上げます。感染予防対策の一環として、止むを得ない対応でございますことを、ご理解いただきますよう、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
さて、国立病院機構青森病院は、本邦の政策医療ニーズを担い、患者さまの診療を行っている病院です。昭和15年の創立以来、昭和47年の国立青森療養所と国立療養所臨浦園との統合、平成14年の国立療養所青森病院と国立療養所岩木病院との統合を経て、時代に応じ、対象となる疾患は変化を遂げてきていますが、政策医療を担うという役割は変わらず与えられ続けているところです。平成16年には独立行政法人化され、新たな理念とともに、筋ジストロフィーや神経難病を中心とする神経筋疾患、重症心身障害、結核をはじめとする政策医療、および、地域の一般医療に取り組んでおります。 筋ジストロフィーの診療においては青森県の中心的役割を果たし、筋萎縮側索硬化症や多系統萎縮症などの神経難病の慢性期診療に力を入れ、パーキンソン病に対する脳外科的治療も実践しています。医療を要する重症心身障害の患者さまの砦であり、入院治療はもとより在宅患者さまへの通園事業を実施しております。さらには、発達障害特性を有するお子さまに向けた外来を設け、児童指導員・作業療法士等の多職種連携によるアプローチを試みているところです。
当院の理念は、患者さまを中心にすえて、誠実な診療とともに医療者の教育、医療の進歩に必要な臨床研究を絶えず行い、あらゆる角度から見て健全といえる運営をしていくことです。我々の歩みは、遅々としてはいるもの、日々、この理念を胸にもって、すべての職種がチームワークよく明るく元気に一体として患者さまに向かう努力を積み重ねていきたいと考えています。
今後とも、よろしくご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。