患者の権利と責務このページを印刷する - 患者の権利と責務

 青森病院では、患者さん中心の医療を協同して体系的に行うことを実践しているところですが、これを更に推進するためには、患者さんの権利を尊重するとともに、患者さんの責務を明らかにする必要があると考えています。
このような考え方をご理解いただくことにより、当院の目指すチーム医療が患者さんと手をたずさえながらより良いものになることを期待するものです。
ここに記した患者の権利と患者の責務は、「患者の権利に関するリスボン宣言」(2005世界医師会)と「患者の責務」(アメリカ医師会)を勘案したものです。
いずれも全国の多くの病院で取り入れられているものですので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

患者の権利

  • 安全で良質な医療を公平に受けることができます。
  • 医師および病院を自由に選択する権利をもち、治療や検査等どの段階においても、他の医師の意見(セカンド・オピニオン)を求めることができます。
  • 十分な情報と説明を受け、治療や処置、検査などを自由に選択することができます。
  • 患者が意識不明か未成年者など自分の意思を十分表明できない場合は、法律上の代理人が、患者の代わりに意思を決定することができます。
  • 自分の診療情報の開示を求めることができます。
  • 一人の人間として、その人格や価値観が尊重され、尊厳を保つことができます。
    また、自分の個人情報の秘密やプライバシーが守られます。
  • その他、リスボン宣言に記載されている事項

患者の責務

  • 十分な意思疎通により患者と医療者の関係を良好にし、適切な医療を受けるために、自らの過去や現在の健康状態等について事実をありのままに伝えてください。
  • 自分の健康状態や治療内容について十分理解できなかったときは、情報と説明を受けた上で医師に対し自らの意思を明らかにしてください。
  • 治療計画を合意したあとは、計画に協力して、治療に必要な指示を守ってください。
    なお、検査・治療等の計画を再検討したいと思うときは、それを伝えてください。
  • 医療教育への参加は、患者さんと医療機関にとって利益になります。正しい手続きを経て行われていますのでご協力をお願いします。
    なお、インフォームドコンセントの手続きに従って患者さんやその代理の方がお断りすることは自由です。
  • 病院内において、安全で快適な療養環境を維持し、円滑な診療を受けるために、入院規則や医療安全・感染対策上の規則などを守ってください。
    この中には、暴言・暴力や脅迫、迷惑行為、器物破損等のハラスメント行為を行わないことや、医療資源を思慮深く利用するために、治療費について責任をもっていただくことも含まれます。